UCとストーマ

UCとストーマ

そもそもストーマとは。

ストーマとは、人工肛門と呼ばれるものです。

大腸や小腸を管の内側を折り返して皮膚に縫い付ける事で便を体内から排泄します。

ストーマとして人口膀胱も含むのですが、UCがメインなので割愛させていただきます

何らかしらの理由により、肛門が使えない(もしくは、使うべきではない)状況が発生してしまった際に造設する事になります。

UCとストーマの関連について

UCの場合には、大腸を摘出した際に小腸でストーマを造設する事があります。UCの治療方法 その3で書いてきたとおり、外科治療に踏み切らざるを得ない人は、そう多くはありません。

ストーマのある生活

先ほどまでの説明で、正直「えっ」と思われる方も多いかと思います。ストーマ増設後も今までと同じ生活を送る事ができるのか不安になる方も多いかと思います。実際に私も多くの不安がありました。

確かに不安・精神的負担・管理の煩わしさは、あります。しかしながら、炎症が強く何も食べられないのにも関わらず、点滴棒を押しながら何度もトイレに通い続けて出血を目にしていた日々と別れを告げられたのは、私にとって大きな救いでした。

トイレどうするの?

トイレは、慣れが必要ではありますが、今までと同じトイレで大丈夫です。便座に座り、前かがみになってパウチの排泄口から便を絞り出します。

場所によっては、オストミー用トイレというものがあります。駅や空港、新しいビルなどに設置されている事があります。

多目的トイレの中にあるという事もあり車椅子の方も使用されるので、気が引けてしまい、あまり使用しませんでした。

今までどおり日常生活を送れるの?

家事や日常的な動作については、特に問題なかったです。スーパーに行って買い物をしたり、料理をしたり、家の中を片付けて掃除して、普段どおりの生活でした。

私の場合は、デスクワークのため仕事もできる状態でした。1期目の術前状態がとても悪かったため、2期目の手術に備えるため復職せずに、自宅で静養をしつつメールを見たり本を読んだりして、ゆっくりと過ごしていました。リモートワークも考えていたのですが、1期目と2期目の手術が3ヶ月しか開いていないため、中途半端に復帰して現場へ迷惑をかけるよりは、早く良くなって復職したいという思いだったので、あきらめました。

体を動かすお仕事の場合には、サポーターをすればある程度カバーできるかもしれません。

運動はできるの?

担当の先生や、装具でお世話になった会社の営業さんいわく、特に制限はないとの事でした。人によっては、テニスや水泳などを楽しまれている方もいるそうです。私は、極端に体力の低下があったので、2-3日に一度のウォーキング程度をしていました。

ただし、術前にしていたジムでのフリーウェイトのような激しい運動は、さすがにやろうと思いませんでした。懸垂を行おうとした際に、装具を貼っているお腹の皮膚に張る感覚があったので、控えていました。

ストーマ生活に必要なもの

私は、以下のものを準備しました。基本的には、これで問題はなかったのです。なお、外出用でトラブルがあった際に備えて、小分けにして持ち歩くようにします。

パウチ

パウチは、お腹に貼って便を貯めるために用います。図のようなワンピース型と面板(貼り付ける面)と袋が別になるツーピース型があります。

パウチの種類は数が多く、膨大な種類の中から1-3種類を選ぶ事になります。素人には何も分からなくさっぱりです。しかし、入院期間中に看護師さんが選んでくれます。

選ぶ観点の一例としては、ストーマ自体のサイズや種類(小腸or大腸)・ストーマの位置の皮膚の状態(凹凸)・面板と皮膚の相性(悪いと赤くなったりかぶれたりします)などがあります。

交換時期も製品により異なり、私の場合は3日おきに交換していました。1枚900円ほどするため、パウチのみでも1ヶ月に7,000円程度使う計算です。

皮膚保護剤

ストーマと皮膚の間に用いる保護剤です。私の場合は、これをハサミで切り取り1枚を4回程度に分けて使っていました。

粘土のように形状を変えやすいので、必要に応じた形に合わせてパウチに貼ってつかいます。

リムーバー

パウチおよび皮膚保護剤を肌からはがす際に用います。接着面に数滴落とすだけでみるみる剥がれます。

使用しなくても剥がせないことはありませんが、皮膚トラブルの元となるため使用する事をオススメします。

ガーゼもしくはリード

ストーマ付近を洗浄し拭き上げる時に用います。ハンドソープやボディーソープを使い洗浄し、新しいパウチの装着前にきれいに乾燥させるためにやさしく拭き上げます。

防水テープ

これは、人により必要かどうかが変わってくると思います。

私の場合は、お風呂につかる際にどうしてもパウチの一部に水が侵入するようで、剥がれの原因となりました。シャワーだけにしても良かったのですが、どうしても湯船につかりたく、ここに行きつきました。

お風呂に入る前に、面板を保護をする事で水の侵入を防止して剥がれを防いでいました。

 

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