UCの治療方法 その1
- 2018.08.26
- UCについて

のみ薬による治療
SASP (サラゾスルファピリジン)
5-ASAとSP(スルファピリジン)が結合した、以前UCの治療に対して使われていた薬です。リウマチの治療にも使われているそうです。副作用が多く、代表的なものとして男性不妊や血小板減少があるそうです。私の場合には、寛解と再燃を繰り返していた頃に5-ASA全てを試して効果が期待できない時に一時的に使用しました。
5-ASA(メサラジン)
5アミノサリチル酸を通称5-ASAと呼びます。軽症などで比較的病状が落ち着いている場合に服用します。再燃時の炎症を防いだり腹痛も抑える効果があります。さらには、再燃を防ぐ効果もあるため、長期にわたり服用する事になる薬です。主治医の先生曰く、「寛解を維持する薬であるため、症状が落ち着いたからといって服用を止めてしまうと将来的な再燃リスクが増加するため忘れずに飲むこと」と何度も言われました。5-ASAには、代表的な薬として「ペンタサ」「アサコール」「リアルダ」があります。
ペンタサ
私が一番長く使用していた薬の一つです。薬の用途として、錠剤と座薬があります。
錠剤には、250mgと500mgがあり、使用する量によって使い分ける事になります。ただし、500mgは少し大きいので飲むのに慣れが必要です。私は、多く使用するために500mgがメインでしたが入院処方で出してもらう際には、500mgの錠剤を扱っていないために250mgの錠剤でいつもの倍の数を飲んでいたこともありました。
特徴としては、小腸の中でもメサラジンの放出が始まる事です。そのため、UCのみではなくクローン病の方も使用される事があるそうです。
座薬は、直腸の炎症が強い時や予兆がある際に使用しました。慣れが必要ですが、ワセリンを用いると容易に使うことができました。効果としては、直腸炎症にはとても効果がありました。ただし、S状結腸やさらに口側の炎症には効果を期待する事はできません。また、炎症がひどく便意が強い時には薬を止めることが難しい事もあるので、座薬に関しては、効果はありますが扱いが難しい薬の一つです。
アサコール
私が唯一使うことがなかった5-ASA製剤です。
ペンタサよりも遅くメサラジンの放出が始まり、小腸である回腸の末端からスタートします。そのため、ペンタサよりもダイレクトに大腸へメサラジンを届けることができます。
使うことが無かったのは、次の薬が登場したからです。
リアルダ
5-ASA 製剤では、上記の中で一番新しい薬です。アサコールと比較してもさらに遅くメサラジンの放出が始まります。かつ、大腸の中でも緩やかに放出が行われるため1日1回の服用で良い特徴があります。
毎日飲む薬ですから、飲む回数を減らせる事は、それだけ管理の負担が軽減されます。
しかし厄介なのが、リアルダは冷所保存が必要な薬です。薬局での説明は、「冷蔵庫保管」との事でした。帰ってすぐに薬保管コーナーを確保しました。。。
かつ、飲む回数が1回で済むのはとても良いのですが、錠剤がとてもデカイのです。海外のサプリメント並みのサイズがありつつ質量もソコソコあるので飲みづらい点があります。コーティングがされているので、錠剤を分割する事もできません。
ステロイド
いろんな病気で使われる薬です。炎症を速やかにかつ強力に沈める作用があります。5-ASA製剤を使用しても炎症が落ち着かない場合に使用されます。万能薬ではありますが、効果のあまりに副作用も多く私が確認できたものだけでも「ムーンフェース」「バッファーパンプ」「中心性肥満」「食用増進」等あります。その他にも多く存在します。
使い方としては、最初は多く使用して少しずつ量を減らして最終的には無くすというのが、現在では一般的なようです。私の場合には、維持量として5mgを飲み続けていた時期もありました。しかしながら、あくまでも炎症を鎮めるための薬であり、慢性的な使用は避けるべきであると思います。
錠剤と点滴があり、症状に応じて使用します。
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