症状はないけど数値が…

症状はないけど数値が…

そうだ、献血をしてみよう

高校2年生

高校2年生の冬。私は、献血をしました。

学校に献血車が来て授業を一時的に抜け出して献血を行うというものです。

輸血をされた経験もなければ、採血も年に1回あったか無かったかも分からないほどに血を見る事など全く無い生活でした。強いて言えば、医療系ドラマを見て「ふーん、そういうのもあるのね」と思う程度でした。

街頭でも献血車を見る機会があり、「XX型の血液が足りません」という広告はよく目にしていました。正直、興味を持つことはありませんでした。健康優良児のような生活で、風邪もあまりひかなかったので、他人事のようにしか思えませんでした。

校内に献血のお知らせが回り、「授業をさぼれる」という軽い気持ちで受ける事にしました。

血液センターからお葉書がきた

献血から2-3週間ほど経ったある日、家にハガキが届きました。献血した血液の検査成績というものです。

2層になったハガキを剥がして中身を見る形になっていたので、とりあえず開封すると、見たことのない検査項目と数値がズラズラと並んでいました。その中で「γ-GTP」という項目だけが基準値を少し上回っていました。

とりあえず親にハガキを見せると

「お酒のんだ?」

と聞かれました。

もちろん飲んでいなかったので、まったく意味が分かりませんでした。γ-GTPは、肝機能の値の一つで、お酒をよく飲む方に上がる傾向がある数字という事を知りました。

「たまたま、こういう事もあるのだろう。」

という事で、ハガキは捨ててしまいました。

当時採った血液は、恐らく廃棄する事になったと思います。

高校3年生

受験もうまくいき、大学入学に向けて下宿先の検討や入学事前課題を少しずつこなしていた3年生の冬。昨年うまくいかなかったという事もあり、今年も受けようと献血を受けました。

今回は、400mlに挑戦しました。私は問題なかったのですが、友人も400ml献血をして貧血を起こしフラフラになり、部活を休んでいたのは、いまだによく覚えています…。

2回目のお葉書

前回同様に、血液センターから家にハガキが届きました。封を開けて結果を見てみると…

γ-GTPが、前回よりもさらに上昇して上限の8倍ほど(400くらい)を示していました。

さすがにお酒は飲んでいなく、健康状態としても良好のままでした。また、他の値も正常値でした。

しかし、2回も連続している事やあまりにも数値が高いという事で、近所のクリニックへ通院しました。

紹介と紹介と紹介

近所のクリニックへ通院

家から数分の距離に新しくクリニックができたという事で、ハガキをもって通院してみました。

最初の受診で言われた言葉は、

「ホントにお酒飲んでない?」

でした。ま、正直言われるだろうとは思ってましたが。

検査をし直したいとの事で、採血を行い1週間後にその結果を聞くための予約をして、その日は帰りました。

1週間後に検査結果を聞きに行くと、やはり γ-GTP は異常値でした。何かしら体に異常があるのだろうという事でしたが、クリニックでできる事は限りがあるため、大きめの病院に通うようにとの事でした。

私は、病院など日常行くことが無いため、クリニックの先生に病院を選んでもらい、高校から近い中規模の病院へ紹介状を書いてもらう事にしました。

地域でも中規模の病院へ通院

初めての紹介状を持って外来に行きました。この病院は、そこそこ大きく病床数は200床程度ですが入院施設もありました。

受付を済ませて診察室へ呼ばれると、消化器内科の先生である、当時この病院の副院長の先生が迎えてくれました。これまでの経緯を話して、ココでも検査を受ける事になりました。

血液検査、腹部レントゲン、超音波検査など…各検査を梯子して、2回目の受診に向かいました。

血液検査では、やはりγ-GTPの値が高い事と他値が正常である事が確認できました。しかし、他の検査で異常は見つかりませんでした。

先生からは、

「これらの検査で異常が見つからない場合は、入院して検査をする事になるかもしれませんが、ここの病院には設備がありません。申し訳ないのですが、より大きい病院で検査を行ってもらう必要があります。」

との事でした。どんな検査なのかビビりながら聞くと

「脇腹から大きい針を刺して、その針の中に管を通して肝臓の組織を取り出し、病理検査にかけるものです」

との事でした。正直、理解が追いつきませんでした。しかし、楽観的な考えの私は、きっとそれはないだろうと現実から目をそらしていました。

どのみちココでも診断がつかないという事なので、地域でもより大きい病院へ紹介状を書いてもらう事にしました。

地域でも大規模の病院へ通院

「デカイ。とても広い。駐車場でも迷子になりそう。」

それが、最初の印象でした。

3件目の病院は、地域でも大規模で3次救急を担っています。600床ほどの入院設備があり、あらゆる検査設備もあります。

前回同様に受付を済ませて、消化器内科の外来へ受診しました。今回は、若手の男性の先生でした。

今までと同じように、経緯を話しつつ検査を行う事になりました。この病院では、血液検査・CT検査を受けました。

検査結果が出そろい、再び診察室に入ると、やはり検査入院を勧められる事になりました。

確かに、検査して早く病気を診断してもらい治療に入りたいという気持ちもあったのですが、1か月半後には大学入学を控えており、時間がありませんでした。

また、小中高と皆勤賞できていたため、診察や治療のために学校を休む事は避けたいという思いから地元での検査および治療をあきらめて、下宿先で改めて病院へ行く事にしました。

とりあえず、下宿先の近くには大学病院があったので、それなりの規模だと思い紹介状を書いてもらう事にしました。

そうです、3回目の紹介状です。
 

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