初のステロイドカット
- 2018.09.02
- 初入院からの退院

学会発表
ステロイドをやめてみましょう
就職しても、転勤しても、戻ってきても同じ病院に通い続けました。
というのも、IBDに関する病院は限られていて専門とする病院がすくない事や大学からお世話になっている病院なので継続的に見てもらえる環境であるという事でどうにか通いました。ホントに体調が悪化せずに済んでよかったです。これも、今になれば緊張感があったせいなのかどうかは、結局分からずですが。
ある日、大腸ではなく肝胆膵を見てくださっている先生から
「ステロイドやめてみる?」
と提案をいただきました。当時の学会で、「ステロイドは5㎎を維持量とするのではなく、継続利用の副作用を考え見ると使用を断つ事を検討するべきである」と発表があったそうです。
私としては症状が出なければ正直どちらでもいいかなという程度にしか考えていませんでしたが、飲む薬が減る事と将来的な骨粗鬆症等リスクを勘案して断薬にチャレンジする事にしました。
最初は、5㎎から2.5㎎として2㎎・1mgと落としていく方法でした。順調に進める事ができて、最終的にステロイドを0㎎にできました。膵炎ではなく潰瘍性大腸炎の再燃も懸念していたのですが、無事にステロイドを無くす事ができました。
倦怠感と眠れない日々
鼻が止まらない
ステロイドをやめてから初めての梅雨を迎えました。この年は冷夏で梅雨もそれ程暑くない代わりに、雨は降り続いていました。寝苦しい日々が続くなかで、さらに苦しくなる事態になりました。
夜布団に入ってから、鼻水が止まらなくなるのです。鼻は詰まりつつも鼻水が止まらない状況で、鼻炎薬を飲むと鼻の通りは良くなるのですが鼻水は止まりません。鼻にティッシュを詰めてどうにか少し寝て、朝になると症状は改善していました。
毎晩布団に入ると発生するため、眠れない日々が続きました。
走ると息ができなくなる
体力向上のためにジムのトレッドミルで走っていると、いつもよりペースが遅く距離が短くても息が上がるようになりました。
違和感に気づいて足を止めると、息がうまくできていない事に気が付きました。呼吸をすると「ヒューヒュー」とした音が鳴るようになったのです。
さすがにこれはマズイという事で、翌日耳鼻科に行くことにしました。
耳鼻科に行ってみる
検査結果
近所の耳鼻咽喉科に通院して、症状を伝えると真っ先に
「寒暖差アレルギーによるアレルギー性鼻炎と喘息発作ですね」
と言われました。寒暖差アレルギー?初めて聞きました。
診断を確定させるために他抗原に対するアレルギーも調べてみる事にしました。とはいっても、ただの採血で1週間ほどで結果がわかるとの事だったので、アレルギー症状を抑える薬と発作時に使用する吸入薬を処方してもらい、帰りました。
結果としては、少しだけハウスダストのアレルギーがあるとの事でしたが数値のわりに症状が強いという事で寒暖差アレルギーという診断になりました。
薬について調べてみた
アレルギーを抑える薬は、ディレグラというもので「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」を改善するための薬でした。抗ヒスタミン薬であるアレグラの進化版みたいです。そのぶんお値段も上がりますし、ジェネリックもまだありませんでした。
面倒なところとして、食前もしくは食後2時間後に服用する必要があります。ただし、飲み続けると症状が少しずつ改善していきました。
喘息を抑える薬は、シムビコートというもので「ヒューヒュー」と鳴る「気管支拡張」を広げて改善して、「抗炎症作用」を持つお薬です。専用の機器に入った薬を吸入します。数字ダイヤルが入っていて、使用するごとにカウントが下がっていきます。
お薬の説明資料を見ていると「ブテソニド」という成分が入っていると書いてありました。どうも「プレドニン」に似ていて嫌な予感がしたのですが、なんとこれもステロイド剤でした。
他にも、咳がひどい時のシロップや胸に貼るテープ状のお薬もありましたが、メインは上記の2つでした。
それは結局どういうこと?
耳鼻科に行って薬をもらって服用する事で、アレルギーの症状は落ち着いたものの「ステロイド剤」で抑えている状況でした。
この時は、プレドニンの服用が終わっていたのですが潰瘍性大腸炎の症状は落ち着いていました。
ステロイドをやめたからアレルギーの症状が出たのか?とも考えて、UCになる前の事も思い返しましたが、今までアレルギーの症状が出た事が無かったので謎のままでした。
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