転勤と症状

転勤と症状

他人事のように考えていた転勤

社会人2年目のある日

以前から事業継続計画という言葉は世の中でバズワードとなっていました。東日本大震災の件もあり、なおの事注目を浴びる事になりました。

私たちの業界でも例外ではなく、「クラウド」というなんとも便利な言葉と共に一種のブームを巻き起こしていました。

会社で提供しているサービスを本社機能が限定的もしくは壊滅的な状況でも、継続して提供できる仕組みを整えよう。という目的のもとに、3年目から転勤をするようにとお達しがありました。

まさか、自分ではなく先輩達から選出されるであろうと考えていたのでまさかのまさかでした。就職する際にもBCPは一つ取り組んでみたい課題であったので、心配事は尽きませんでしたが引き受ける事にしました。

お引越し

バイクと新幹線

就職して1年目で節約(ケチ)生活を心がけていた結果、そこそこにお金を貯める事ができたのでバイクを買い替えていました。YAMAHA FZ-1 FazerGT という大型車を新車で購入しました。もちろんローンでしたが。。。

箱根・秩父・長野・栃木・茨城・千葉とよくツーリングに行っていました。大型ともなれば、高速道路での安定性も格別です。長距離を走った時の疲労感も素晴らしく軽かったです。

関西への転勤という事で、急遽荷物をまとめなければならなくなったため、新しい住居や駐車場探しに翻弄しました。都内では、施錠もしっかりした室内ガレージに駐車していたため、雨風が防げるだけでなく盗難の心配もありませんでした。

どうにか月額1,5万円程の駐車場を見つける事ができて、契約も済ませました。ふとカレンダーを見ると引っ越しまで残り3週間しかない事に気が付き、その日が金曜日という事もあって夜中の2時に社宅を出てガレージに向かいました。

契約がすでに開始しているので、いつでも駐車して良いと聞いていた事もありその日にバイクだけ移動をする事にしました。

首都高を経由して東名に入り、新東名経由で伊勢湾岸から東名阪を通り、新名神から名神と高速道路を乗りつないでいきました。途中の事故渋滞に巻き込まれたことや、休憩しながらという事もあり着いたのは、お昼過ぎでした。

支社には、新幹線で行ったこともあるのですが、自分で運転して向かった経験は初めてのため「道はつながっている」という事を実感した日でもありました。

荷物

バイクを置いて、ゆっくりとしたかったのですが拠点となる場所が無いのと疲労感が強かったのでそのまま駅へと向かいました。

夕方過ぎには、社宅についていたのでコストは掛かりますが新幹線の利便性を痛感しました。荷物を少しずつ段ボールに詰めて、数日後に転居しました。

仕事にプライベートに

仕事

支社での業務は、基本的に本社機能と同等の事を行うもので大きな支障は無いと思っていました。しかし、そうありませんでした。業務を行うにあたり異なる部署との調整事や決め事を内線・メール・チャットで行う必要があるためです。

今までであれば5分の立ち話で済んでいた事が、1時間かかったりする事もありました。リモートワークの難しさを感じる体験となりました。また、仕事のやり方もこの経験で再度考えさせられるいい経験でした。

クライミング

支社で仲良くしてくださった先輩とよくクライミングに行きました。人生初のボルダリングで、みるみるハマってしまいました。

会社でも休憩時間中にルートについてディスカッションをしたり、機器が撤去されて不要になったサーバラックでぶら下がっていたりしました。

本社へカムバック

どたばた・・・

支社で業務に取り組んでいたものの、BCPは全社として取り組むべき課題ではあるが、「仕事が回しにくい事」と「震災発生した際に関東にいる家族や親戚を考えると、仕事にならない」という本音を部課長に伝えると関西で新しく人材を採用する流れになりました。

どうにか採用をしていただき要員を確保できたという事で、今度は採用された方を研修するために本社へ戻る事になりました。
 

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