違和感と出血

それはある日突然に

本社勤務に戻ってバタバタとした生活

地方から本社に戻る事で、今までよりも仕事に取り組みやすい環境になった結果、いろんな事を任されるようになりました。

クラウドというスタイルでお客様にサービスを提供している部署に身を置いているため、異動が無ければ基本的にサービス担当の変更はありません。しかし、私としても3年半同じサービスの担当を続けていた事もあり、今までと違うサービスも担当してみたい。と考えていたので良い機会でした。

しかし、慣れないサービスは、技術や用語等も新しくなります。ある程度社内のスキームに則り物事を考えられるものの、担当者が違えば文化も異なるため慣れるまでは、特に苦労していました。

転職していく同期たち

3年目が終わる頃から、少しずつ同期が転職していきました。

理由は人によりバラバラですが、「もっと稼ぎたい」「組織と合わなくなってしまった」「スキルアップのため」などなどでした。

同期がいたからこそ、持ちつ持たれつの関係で対応がスムーズに進んでいた業務もあり、なかなかのダメージでした。同期から後輩たちに引き継がれていても、そもそもサービスの知識や技術への理解が不足していて説明に追われたり、細かいミスのフォロー等にバタバタしていました。

視野を広げるために

上司との期末面談の中で

「お客様の事を知るためにも、時間があるときにお客様のWebサイトを見てると勉強になるぞ」

と言われました。確かに、日常業務やニュースで気になった企業のWebサイトを見る事がたまにありましたが、就職活動をしていた時のような観点で見ている事はありませんでした。

そうか、転職サイトを見てみれば業界業種毎に似たようなフォーマットで見る事ができるぞ。と、なんとも安易な考えで転職サイトに登録しました。

「ああ、いいかも」と思った企業数社にエントリーしてみました。Webのフォームからポチポチすれば完了してしまうので、なんともあっさりとした作業でした。

業務とは関係が無かったですが、気になった数社に履歴書を出してみると売り手市場もあって、いくつか選考を通過する事ができました。

就活の時にもあったSPIに、まさかまた巡り会うとも思ってなかったので、急いで本も買ってきました。

就活時に読んでいた本を少し見返して当時の考えを思い出したり、モチベーションを高めていたりしました。

就活でもこんな事をしていたなぁと思いながら、引き出しの奥深くにしまっていた就活ノートを見返したりもしました。

また、面接前には、急いで履歴書を起こして久々の自己分析とまでは行かなくても、振り返りを行いました。昔に買って捨てずにいた本を読み返して当時の事を考えたりもしました。

その結果もあってか、面接に進めた企業で無事に次の面接へと進めることができました。

6年目の秋口

突然の出血

「まさかこのタイミングで？」

と、言いたいくらいにすごいタイミングでした。選考がうまく進んでいたタイミングで、次の面接に向けて準備をしようとしていた時に、近頃感じていなかった下腹部の違和感がありました。

急いでトイレに駆け込んで見ると

「あー、赤い。これは、あかんやつや。」

関西人でも無いのに、そう言ってしまいました。ホントにタイミングの悪いやつです。

最初は、企業研究の目的で始めた転職活動ですが、調べていくうちにより惹かれていて、あわよくば転職してみよう。と思っていたからです。

急いで面接のリスケを企業の人事担当の方へ連絡して、私の転職活動は、結果を残せずにここで終わることになりました。

あれよあれよと

出血を確認してからは、あっという間に体調が悪化していきました。

お腹が下って、痛みが出始め、微熱も出て、トイレの数が増えて夜も起きるようになり疲れが取れ無い日々。

会社に持って行った弁当も、普通の食事からオニギリになり、おかゆになり、スープになり。。。

体はクタクタでした。