UC(潰瘍性大腸炎)とは
- 2018.08.23
- UCについて

大腸の病気です
潰瘍性大腸炎は、炎症性腸疾患の一つであり、厚生労働省から難病指定を受けている病気の一つです。細菌や薬剤等による感染性の腸炎とは異なり、体の免疫が何かしらの影響によって自分の臓器に悪さをする事により発症する病気です。
大腸とは、消化器官の中でも「便を蓄積する機能」と「水分を吸収する機能」がある臓器です。
大腸に炎症が発生すると、腸管内にただれや潰瘍が生じます。これらが発生すると、大腸は正常に機能する事ができなくなります。
正常に機能することができなくなる事によって、お腹が緩くなったり、トイレの回数が増えたりします。そのため、最初の炎症が弱い時期は、「風邪をひいて少し具合が悪い」「何か食べ物に当たった」と考えてしまう事もあります。
患者層について
日本における平成25年度末時点で、厚生労働省が把握しているのは、166,060人であり人口10万人あたり100人が発症しているようです。
発症年齢のピークは、男性で20-24歳。女性では、25-29歳であるものの年齢に関係なく発症する可能性があります。男女比は、1:1であり大きな差はありません。
日本における患者数は、世界と比較するとそれほど多くはなく「アイスランド」「デンマーク」「ノルウェー」等の北欧に多いようです。
引用:IBD情報 > 潰瘍性大腸炎ってなんだろう > 患者さんの数は?
病変について
大腸の粘膜に炎症が発生い、びらんや潰瘍ができます。大腸の直腸側から口側に向かって症状が進行していく病気で、「直腸炎型」「左側大腸炎型」「全大腸炎型」に分類されます。
この病気の原因は、不明であり腸内細菌や食生活の変化等が考えられていますが現時点でまだ明らかになっていません。遺伝についても明解な回答はなく、家族内発症も認めらているものの何らかの関与があるものの、その他環境要因等が絡み合い発症するものと考えられているようです。
炎症の発生や鎮静化を繰り返すため、「治った」と思ったら症状が再燃して「またか…」と落ち込む事はよくあります。人により、「コレを食べても大丈夫」「コレを食べるとNG」と個人差があるのも特徴です。完治する病気ではないため、うまく付き合いながら、生活していく事になります。
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