驚異の回復
- 2018.09.01
- 初めての入院

治療方法
潰瘍性大腸炎と思われる病気の症状がひどく、下血からの貧血も悪い状態を維持している事から、5ASA製剤の服用開始と同時に早期的な寛解導入を目的としてステロイドも始める事にしました。
5ASA製剤(ペンタサ)
この日から長い付き合いになる薬の1つです。寛解導入と寛解維持のために用います。ペンタサの250㎎を朝晩4錠ずつ服用することになりました。赤いシートからプチプチ出します。
長い付き合いになるステロイド(プレドニン)
寛解導入のために使います。最初が一番量が多く、朝に5mgの錠剤を8個服用します。これの粒がとても小さく、シートから出すのも大変です。
テーブルから落としてしまう事もあれば、飲む際に口に入れ損ねて1粒だけベッドの上に落ちていて看護師さんが気づくというシーンもたまにありました。。。他の薬もあるため、飲み方に慣れるまでは大変でした。
とても小さい粒ですが、粒が多いと、口の中で残りやすいです。そして、口の中に残してしまうと、とても苦いです。
カモスタットメシル酸
膵臓の値も高くなっていたため、膵炎予防として服用を開始する事になりました。
治療状況
こうかはばつぐんだ
ステロイドの抗炎症作用は、素晴らしいものでした。
服用開始から2日目には、下血がきれいに無くなりました。下痢の症状もだんだんと落ち着いていき、1週間ほど経った頃には、健康な頃と変わらない程にまで回復していました。
CRPも見る見るうちに下がって正常範囲に収まるようになり、体力もしだいに回復していきました。また、肝機能値や膵臓の値も改善傾向にありました。
まさにステロイドおそるべし。
ふくさようもばつぐんだ
あらゆる症状に万能的に効果を発揮するステロイドですが、効果の裏返しとして副作用も結構強いです。
個人差がありますが、私の場合には「ムーンフェース」「バッファローショルダー」が強く、最も「不眠」に悩まされる事になりました。
服用を開始した日の夜から、夜になっても眠気が来ずに、おめめがパッチリでした。テレビを見ようにも消灯時間も過ぎていたので音楽を聴きながらぼけーっと考え事をしていました。
何より、今までになく元気な状態になったため、このまま学校やバイトに行けるのではないか!と考えてみたり、退院したら何をしようか。などと希望を持てるようになりました。
2日ほど眠れなかった(うとうともできなかった)ので看護師さんに伝えると、ステロイドに由来するものと知らされる事になりました。当初の説明では、不眠の副作用は聞いていなかった(聞き流した!?)ので、驚きでした。
担当医の先生ともお話しをして、眠れなければ眠剤を出してもらえるようになり少しはマシになりました。
無事に退院へ
症状もだいぶ良くなった頃
グループワークのメンバがお見舞いに来てくれました。みんなここの病院に来るのは初めてという事で、案の定迷いながら病棟まで来てくれたとの事でした。
看護師さんがデイルームに案内してくださり、病室にいる自分を呼びに来てくれました。
メンバたちは、私が点滴棒を押しながら歩いて行ったのでとても驚いたようです。患者なので当たり前な事なのですが、みんなの目には珍しかったのでしょう。しかし、この次の日に点滴を外しても良いだろうと担当医の先生とお話しをしていたところだったので、それなりに回復している時期でもありました。
グループの活動状況は、Googleグループで管理していたので進捗を追う事はできていたのですが、活動実態が分からなかったので聞いてみると…
「誰それが遅刻した」
「誰それが課題をやってこなかった」
「ちょっとグループに締まりがないかも…」
などと、危機感をそそる言葉がチラホラと出てきて不安を覚えました。
夏休み期間中なので、多少は仕方がないよ。とフォローはしたのですが、不公平感があり良く思わないメンバも居た事は確かでした。
退院当日
結局、病理からの診断結果が出るよりも早く症状が良くなったので退院する事になりました。結果について後日の外来で教えてもらえるという事で、合計1ヶ月ほどの入院期間で退院です。
この頃はまだ病院でタバコを吸えていた時代なので、点滴棒を押しながらご飯の後に一服していた事もあり、季節の移り変わりを感じる事はできました。なので、外がとても恋しいという症状は出ませんでした。とはいえ、夏なので暑い日ばかりでしたが。。。
久々に自分の部屋に戻り、換気をしてベッドに転がると、ようやく元気になれた事を実感できました。
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