入院生活スタート

入院生活スタート

大部屋の窓側

今回の入院は、都合がコロコロ変わったという事もあり家族の同伴はありませんでした。

前回同様に受付を経て病棟へ行き、身長体重を計測して病室まで案内されました。同じ病棟でしたが、1年半程度経過しているという事もあり、看護師さんたちの顔ぶれは変わっていました。

今回ラッキーだったのが、大部屋でも窓側のベッドに割り振られた事でした。この病院は、1部屋あたり6人が入る設計のため、とても窮屈です。特に窓側と廊下側の間の真ん中は、窓からの日当たりが悪く、廊下や天井の照明からの採光も悪いだけでなく、広さとしても一番窮屈な場所なので、正直自分にはストレスでした。

謎の手形

窓側の席という事もあり、窓を開けるのも自由でした。換気したいときに周りの迷惑にならない程度に開ける事も出来ますし、何より外の景色を楽しめるメリットもありました。とはいっても良い景色といえるものでもありませんでしたが。。。

ふと壁を見ると、棚の上のほうに人の手の形をした跡がくっきりと見えました。もしかして人がベランダに出ようとした?病院から脱出を図ろうとした?と妄想していたのですが、看護師さんに聞いても結局答えが出てきませんでした。

後に、空調設備点検の際にできたものであると分かるのですが、病室という場所がゆえに妙に勘ぐってしまうのでした。

初めての担当医の先生

この病院では、「主治医」「担当医」と2人以上の先生が患者に対してついてくれます。

主治医の先生は、いつも外来でお世話になっている先生でした。担当医の先生は、外来を担当していないため初めてお会いする先生でした。

今回、担当医に2人の先生がついてくださり、30代中頃の「中堅」と研修後期を終えた頃の「若手」の先生2名でした。2名とも消化器内科で肝胆膵グループの先生だったかと思います。

検査と検査の日々

今回の入院でも多くの検査を行いました。症状があるものの、何の病気かがまだ分からない状況のため、診断確定の材料とするものです。

EUS

EUSとは、内視鏡で超音波検査を行うものです。口から内視鏡を入れて、臓器・血管・リンパ等の状況をより詳しく調査するものです。

正直、今回の入院で一番キツイ検査でした。やり方は胃カメラと変わらないのですが、カメラがERCP用よりもさらに太いためとても嘔吐感が強かったです。

この検査は、担当医である2人の先生が行ってくれました。最初は、中堅の先生が行い途中のタイミングから若手の先生にバトンタッチしていました。

若手の先生にカメラが渡ってからカメラの動きがぎこちなかったのか、吐き気が強くなり気持ちが悪くなってしまいました。

鎮静剤で頭がボーっとしている中でもとても強く記憶しています。。。

ERCP

EUSが終わってから2日程経過して、前回同様の検査でした。

今回も鎮静剤を打ってもらい、ボーっとしている中でカメラを進めていき、造影剤を流して写真を撮ります。

検査終了後は、カメラ続きでぐったりしてました。。。

大腸内視鏡

初めての大腸内視鏡検査です。

今まで、下血が強くなかった事もあり検査を勧められても断っていました。本来ならば最初に勧められた時点で素直に受けるべきなのでしょうか、どうも検査自体の抵抗がある事やスケジュールを取られてしまう事がイヤだったので避けていました。

この検査では、「ニフレック」という「経口腸管洗浄剤」を使います。2L近くあるとてもマズイ下剤を2時間ほど掛けて飲みます。

なんせ、この下剤がマズイまずい。事前に看護師さんから「ポカリをマズくした感じ」と言われていたのですが、想像以上に舌に合わないので喉の通りが悪かったです。

検査日の朝食から絶食を初めて、錠剤の腸を動かす薬を飲んでからニフレックを飲みます。お腹の中がきれいになったら検査待機状態となります。

外来の患者さんも来ている事や、人数が多かった事もあり検査は結局夕方過ぎから行われる事になりました。お腹はペコペコです。

内視鏡検査室の待合室に向かい、看護師さんからの問診を受けた後に検査室に入ります。音階は、大腸専門の先生が担当してくれました。

この検査でも鎮静剤を使いましたが、効きが弱かったのか薬が少なかったのか、わりと意識がありました。カメラに映される映像を見ながら検査を受けました。「ひどい炎症だねぇ」と先生が言っていた事も記憶しています。

カメラを進めて、炎症がひどい個所を見つけるとその場所ごとに組織の採取を行っていました。カメラの中にクリップのついたワイヤーを通して、少しずつ細胞を取ってきます。大腸全体から8か所くらいを採取していました。

検査が終わり、まだ少し頭がボーっとしていると車椅子に乗せられました。そして、病棟の看護師さんがお迎えにきてベッドまで戻ります。

治療方針決定

大腸内視鏡検査が終わった次の日、担当している先生たちがゾロゾロとやってきました。

多くの検査をした結果、胆管狭窄が前回同様に見受けられる事、胆汁の流れがまだ良くない事の他にも「潰瘍性大腸炎の疑いがある」という事がわかりました。

潰瘍性大腸炎の「疑い」というのは、カメラで見た結果では「潰瘍性大腸炎と言える状況」だったのですが、採取してきた細胞を病理へ回しているためその結果が出てから診断確定としたいという事でした。

しかし、私の体調が思わしくない事もあり、診断確定ではないものの治療を進める事になりました。

 

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